音楽について
彼は昔よくこんなことを言っていた。
「俺にとって世界は希望だ。そして、希望は音楽だ。」と。
その時の私にはその意味がわからず、始発電車を待つホームの上で眠気と戦いながら、アイフォーンをいじっていた。
みんな迷っていたし、みんな笑っていた。
彼はお酒が苦手なくせに必ずウイスキーを頼んだ。
最後には氷が溶けてしまって味なんてわからなくなってしまうのに。
吹かれたら飛ばされてしまいそうな大事な何かをみんなが持っていた。
喉のあたりにかすかに残るウイスキーの苦味みたいな初秋だった。
私は優しいアルペジオの曲を聴きたいなと思った。
そして、帰ったら水色のカーディガンを出そうと思った。
本日、yukue一同は残響shopに行ってきました。
その後アホみたいに飲んで帰宅したところです。
我々の音楽を聞いてくれた方、CDを買ってくれた方本当にありがとう。
そして、出会いの場を作ってくれた残響shop本当にありがとう。
僕が君たちを忘れないということはこの前のブログにも書いたとおりだ。
もし忘れないでいてくれたら思い出して欲しい。
”僕は君を忘れない”
昨今CDが売れないということをよく耳にする。
メディアが乱立し、様々な誘惑、コンテンツが溢れる中で3分間のミュージックに時間を作ってもらうのは本当に難しくなったんだと思う。(僕自身、どうしても手に入れたいCDというのは昔に比べて減ったような気がする。)
CDを手に取る、視聴する、レジに行く、電車に乗る、歌詞カードを見る
CDを買うまでのプロセスの中には、きっといろんな決意と妄想と景色と過去と誰かの顔が浮かんでるんじゃないだろうか。
うまくは言えないけど、そこには間違いなく人の温度が溢れている。
僕は今日それを目にしたんだと思う。
車で祖母の墓参りに行く時に流れる「ベレー帽は飛ばされて」
どうしようもない夏の終わりに聞いた「The summer ends」
世界で僕が一番好きだと思っている「すべて叫んだ」
やっぱり音楽って愛しいなと思います。
さぁどんな音楽を作ろうかな。